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Glee Season 5 第16話〜第18話

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第16話 Tested



「Addicted to Love」 by Robert Palmer

「I Want to Know What Love Is」 by Foreighner

「Love Is A Battlefield」 by Pat Benatar

久しぶりにパフォーマンスがカッコいい曲でした。

「Let's Wait Awhile」 by Janet Jackson


第17話 Opening Night



「Lovefool」 by The Cardigans

これ、レイチェルリアミシェルが歌うと知ったときは驚きました。なんか全然歌唱力なんていらない曲って感じだから。どんなシチュエーションで歌うのかなぁと思っていたらレイチェルの悪夢の中でしたね。納得です。

「NYC」 by The Cast of "Annie"

「I'm the Greatset Star」 by The Cast of "Funny Girl"

「Who Are You Now」 by The Cast of "Funny Girl"

「Pumpin Blood」 by NONONO

久々にノリの良いレイチェルの曲で嬉しかった。

シーズン4から「グリー」の脚本はどんどんひどくなる一方ですが、この回は本当に腹が立つほどひどかった。スー先生ジェーンリンチの気持ち悪い恋愛話にあんなに時間割く必要あったのかな?もっとレイチェルの初日に駆けつけてきたサンタナナヤリベラやティナジェナアシュコウィッツとの友情にスポットを当てて欲しかった。今時スマホがあるんだから、スカイプとかでクインダイアナアグロンやパックマークサリングと話すシーンもあっても良かったのでは?


第18話 The Back-Up Plan



「Wake Me Up」 by Avicii

リアはこういうミディアムテンポのバラードがすごく似合うなぁ。この曲はシーズン4に登場した「Next to Me」という曲とメロディが酷似してますね。

「Doo Wop (That Thing)」 by Lauryn Hill

なつかしー!!この曲をメルセデスアンバーライリーとサンタナがやってくれるなんて最高ですねー。ワタクシはリアの歌声が一番好きなんですが、やはりこういう曲にはこの2人ですね。

「Story of My Life」 by One Direction

「Piece of My Heart」 by Erma Franklin

シャーリーマクレーンとデュエットできるなんて、ダレンクリスにしてみたらものすごく名誉なことだったでしょうね。それにしてもシャーリーマクレーン、80歳でとても元気で歌声もまだまだしっかりしているし、とても素敵でした。

「The Rose」 by Bette Midler

リアが歌って、原曲のほうがいいなと思ったのはこの曲が初めてかも。リアももちろん歌唱力的に文句ないんですけど、ベットミドラーのあの渋さにはまだまだ敵いませんね。リアがもう少し歳を取って歌ったほうが良いかも。

18話は久しぶりにワタクシ好みの曲のラインナップで嬉しかったです。
早いものでもう18話なんですね。もうすぐ終わりやーん。


オールドボーイ

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韓国版の「オールドボーイ」は見たんですけど、ここで取り上げていませんでした。巷で言われているほど良いとは思わなかったんですよねー。なんかエグいとかっていうのはワタクシはわりと平気なほうだから余計だったかもしれません。

ではなぜハリウッド版をわざわざ見に行ったかと申しますと、「とらわれて夏」のときのジョッシュブローリンがやたらとカッコ良かったことと、いま注目しているエリザベスオルセンが出ていること、そしてあの近親相姦話をハリウッドがどう料理するのか見たかったからです。

妻とは離婚し、幼い娘にもろくに会いに行っていないアル中の男ジョーデュセット(ブローリン)が、酔っぱらって女とモーテルにしけこんだところ、目が覚めてみるとそのモーテルの一室に裸で一人。さて、帰りましょかと思ったらドアが開かない。窓もない。電話もない。タンスには新しい下着。ドアをドンドン叩いてみるが何も反応がない。ドアの下の部分が開いたと思ったらギョーザとウォッカが差し入れられた。その小さな小窓から必死に助けを求めるが完全に無視される。

毎日毎日ギョーザとウォッカだけは差し出される。テレビは見ることができる。しかし、それ以外はただただその部屋に監禁されるのみ。犯人も理由もなにも分からないままテレビのニュースを見ていると元妻が殺害されて自分が逃亡中の容疑者ってことになっている。

こういう生活が20年も続く。その間テレビだけは見ることができ、未解決事件を追うという番組で元妻が殺害された事件を特集していたとき、残された娘の姿を見ることができ、そこからジョーは心を入れ替えて毎日差し入れられるウォッカを飲むのをやめ体を鍛え、娘にいつか届くようにと贖罪の手紙を書き始める。

20年経ったある日、ジョーは突然解放される。だだっ広いのっぱらにぽつんと置かれた箱の中に黒いスーツとサングラス、娘への手紙だけを入れられて解放された。ジョーはあの時モーテルに連れ込んだ女をそこで見つけ後をつけるが見失う。そこでボランティアでホームレスなどに医療を施しているマリー(オルセン)と出会う。

毎日毎日食べさせられていたギョーザを求めて中華街をさまようジョー。マリーも捜索を手伝ってくれることになり、ある日例のギョーザの味と同じ店を見つけたジョーはそこに大量にテイクアウトしていく男の後を追い自分が監禁されていた場所を発見した。ジョーを手伝ううちマリーとジョーの間には特別な感情が芽生えていた。

監禁場所での金槌を持ったジョーのアクションは、韓国版を踏襲しているんだけど、どうもこれがアメリカだとリアリティがない。アメリカであれほどの悪人たちがいっぱいいて誰一人として銃を持ってないというのはありえない。まぁねー、あそこの場面は韓国版でもメインイベントと言っていい場面だから、スパイクリー監督がやりたかったのは分かるんだけど、もう少しアメリカ風にアレンジしたほうが良かったかも。

この監禁場所でジョーの監禁を依頼した人物のヒントを得て、そこから本格的な犯人捜しが始まります。と言っても犯人捜しはメインではなくてすぐに犯人は自分から登場してきます。それが、エイドリアンシャールトコプリー。「マレフィセント」でも悪役だった。彼は「第9地区」ではなんかどんくさそうな人っていうイメージで「特攻野郎Aチーム」ではイカれた奴を演じていたけど、こういう悪役が似合うとは思ってもみなかったなぁ。結構いやらしい演技ができる人なんですね。

エイドリアンがどうしてジョーを20年も監禁したかという理由の部分は、韓国版よりもこちらのほうがまだ納得いくものでした。それでもただの逆恨みには変わりないんだけど。日本の原作はどうなのか知りませんが韓国版のほうが逆恨み感が酷すぎてまったく納得できなかったから。

どうしても韓国版を知っているので、エイドリアンの本当の企みについてはもう知っていて衝撃がゼロなので、そこで評価が下がってしまうのはフェアじゃないかなという気はします。ただその後、その近親相姦関係をどう処理するかについては、やはりアメリカ版としては、父と娘でもいいじゃな〜いっ、ってわけにはいかなかったんでしょうね。でも、マリーをのことを思って自ら監禁される人生を選んだジョーというのはよく考えたな、うまいな、と思いました。

肝心のジョッシュブローリンがカッコ良かったどうかなんですが、「とらわれて夏」のときほどではなかったな。彼がカッコ良かったのはあの作品限定か。エイザベスオルセンはやはりうまかった。文字通り親子ほど年の離れたジョッシュとのラブシーンもあんまり違和感なかったのは、彼女の普通ぽさのおかげかも。

全体的に韓国版をマイルドに料理しましたってな感じでした。もっとアングラ的な監督がリメイクしたほうが良かったかもしれません。

オールユーニードイズキル

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日本原作、トムクルーズ主演!というのはワタクシにとってはかなりどーでも良くって。お目当てはエミリーブラント。彼女が出ていなければ見に行ってなかったと思います。

「ギタイ」という宇宙からの侵略者に支配されつつある地球。全人類を挙げて戦っているが戦況は良くない。この度軍は新たなパワースーツを開発し一矢報いる希望が出てきた。その広報に回っているウィリアムケイジ(クルーズ)。彼は将校というランクではあるが、実戦経験はない。広報のために前線に行くよう命令が出たときもあらゆる手段を使ってそれを回避しようとするほどの弱い男。彼は命令違反で逮捕された挙句、前線へ放り込まれた。

実戦経験もなく、度胸もなく、武器の知識もないケイジが最前線で生き残れるはずはなく、あっさりと戦死。

と思いきや、目覚めたら昨日。あ〜戦死したのは夢だったのか。と思っていると夢の中に出てきたファレウ軍曹ビルパクストンがやってきて夢の中とまったく同じセリフを言った。このあとファレウ軍曹にJ分隊のメンバーを紹介されるがそこでの出来事も夢の中とまったく同じだった。

次の日また同じ戦闘に向かうケイジ。そこで武勲を挙げているリタヴラタスキ(ブラント)に出会う。ケイジが何度も何度もその戦闘を経験していることを知ったリタは事情を察し、目覚めたらまた私に会いに来なさいと言う。

一番最初に死んだときに敵の血を浴びたケイジは敵の親玉が持つ時間を支配する力を手に入れ、時間をループするようになったとリタに説明される。実はリタも以前同じことを経験したが、ケガをして輸血を受けその力を失ってしまったらしい。

敵は同じ力を持っている奴がいると気付くとそれが誰なのか探し始める。その時にケイジには敵の姿が見え、敵がどこに潜んでいるのかが分かるようになるので、その力を使って敵の親玉を殺しに行こうというのがリタの作戦だった。

そのためにケイジは何度も何度も死んでは、リタに会いに行くことを繰り返し、最強の兵士になるべく訓練され、ケガをすればリタに殺されリセットされた。

死んでリセット、死んでリセットを繰り返すというのはまさしくゲームの世界で、これは命を軽んじるとかおエライ方々には批判を受けそうな内容。でも映倫さんは「G」をつけているので、その辺はクリアしたということか。

何度も何度もリセットされるのだけど、繰り返されるシーンが少しずつ違っていたり、相手のセリフを知っているケイジがお茶目にからかったりして笑いを誘うシーンも結構ある。観客が一度目だと思って見ていると実はケイジはすでに何度もその現実を経験していたり、とか同じことが繰り返される中でも見ているほうは飽きないようにできているのがうまいなぁと感じた。

リタがケイジを鍛えていく中で、ケガをするとすぐに殺されてまた繰り返すのですが、バン!(リタ撃つ)ハッ!(ケイジ目覚める)バン!ハッ!バン!ハッ!を繰り返すところはなんだか笑えてしまいました。

実戦経験のない弱虫な将校というのはトムクルーズには非常に珍しい役柄だったけど、最初の弱っちい将校のときのトムがなかなかに可愛らしくて良かった。徐々に強くはなっていくのだけど、いつもみたいに超人的に強いって感じじゃなくまさに等身大の兵士という雰囲気なのが非常に良かった。

そして、お目当てのエミリーブラントですが、リタが以前の能力で武勲を挙げたことにより「フルメタルビッチ」と称されて、軍隊のイメージポスターみたいなのになっているんですが、それがめっちゃくちゃカッコ良かったです。しなやかな体で訓練に励み日々鍛えている様子にもシビれました。今回イギリス人アクセントのままだったのも良かったな。美人がイギリスアクセントで話すのはなんともセクシー。

役者で言うとファレウ軍曹役のビルパクストンが、ん?これビルパクストンよな?と一瞬疑ってしまうようないつもと違う雰囲気だったのが面白かったです。

欲を言えばもう少しケイジとリタのエモーショナルな部分に切り込んで欲しかったなと思います。ケイジは何度も何度もリタに会い惹かれていっていますが、事情を理解しているとは言え、その都度リタにとっては初めてケイジに会うわけですから、2人が同じテンションで惹かれ合うということはないわけだし、そのあたりのリタの戸惑いと受容をもう少し深く表現してほしかったです。

あとは最後のケイジのタイムループについては、何か理論的な説明がつくのかなぁ?どうしてループの能力を失ったケイジが元に戻ったのか全然分かりませんでした。ワタクシが何か見落としたのかもしれません。そして、リタに会いに行くんですが、この時リタは「何見てるの?」と偉そうに言いますが、リタのランクから考えると将校の制服着た人が来たら「Sir」つけないかな?あそこはリタが「Sir」をつけて話したほうがセリフとしては面白かったような気がするのですがどうでしょう?

パークランド〜ケネディ暗殺、真実の4日間

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ケネディ大統領暗殺事件に何らかの形で関わった人たちの事件後の4日間を描く作品で、映画の画像を見ていたら久しぶりにブリーボブソーントンがまともな風貌で出演していたので、興味が湧きました。

おそらく誰しもが一度は見たことがあるであろうケネディ暗殺の瞬間を8ミリフィルムで撮影したエイブラハムザプルーダーポールジアマッティ。

初めて護衛対象を暗殺されたシークレットサービス。

ケネディ大統領が運び込まれたパークランド病院の研修医ジムザックエフロンとペリー医師コリンハンクス。

狙撃犯として逮捕されたオズワルドジェレミーストロングの兄ロバートジェームズバッジデールと母ジャッキーウィーヴァー。

そのオズワルドを数週間前に調べていたFBI捜査官ロンリビングストンとその上司デヴィッドハーバー。

こういった人々の事件当日とその後の3日間が描かれる。

ザプルーダー氏は8ミリ愛好家だったらしいのだけど、この日のことが衝撃的過ぎて事件以降8ミリを撮影することはなかったそうだ。

シークレットサービスがケネディ大統領の棺を飛行機に乗せるとき、棺が入らずに飛行機の内装の壁をのこぎりで切ったというエピソードは初めて知った。

パークランドに大統領が運び込まれたとき、研修医しかおらず、最初の処置が間違っていたように描かれていたけれど、あの状態ではどの道助からなかっただろうな。放心状態のジャッキーが握りしめていた何かを看護師マーシャゲイハーデンに渡し、それが大統領の吹き飛ばされた頭蓋骨の一部だったというのはあの瞬間にその場にいたら相当衝撃だっただろうな。ジャッキーがとっさに吹き飛ばされた夫の一部を拾い集めたのはそれこそザプルーダーフィルムで何度も見た光景だけど、あの瞬間あの行動を取ったジャッキーってすごいなぁと何度も見ても思う。

同じ医者たちが大統領と逮捕後ジャックルビー殺されたオズワルドを診たんですね。大統領のときはすでに死んでいると分かってからも必死で蘇生していたけど、オズワルドのときはあっさりしたもんだった。医者としては適切ではないと思うけど、人間の心情としては仕方ない部分もあったのかな。オズワルドも蘇生すれば助かるという状態ではなかったわけだろうし、別に見殺しにしたわけではないんだけど。

オズワルドを逃したFBI捜査官については、どうもそれは仕方ないんじゃないの?っていう気はするなぁ。テロ対策などが徹底されている現代でさえも、そういう捜査網をかいくぐる犯人はたくさんいるわけだから、あの当時ならばそんなこともあるだろう。

新鮮だったのは、オズワルドの家族にスポットが当てられてたこと。犯人は誰なのか、オズワルドは単独犯なのか、そういったことに目が向きがちで彼の家族のことに思いを馳せたことはなかった。オズワルドのお母さんは随分エキセントリックな人だったんですねぇ。それゆえに余計お兄さんが不憫だったな。彼は名前を変えることもなく生涯アメリカで過ごしたようだけど、あの後の人生はどんなだったんだろうなぁ。ケネディ暗殺事件に関しては相当の数の映画があると思うのですが、オズワルドの家族に焦点が当てられるのは非常に貴重です。

でも、あのお母さん「オズワルドはアメリカのスパイだった」と繰り返していましたが、それが完全なる嘘だとも言い切れなかったりして、、、???

ワタクシがそもそも眠気を我慢しながら見ていたせいか93分という上映時間なのに長く感じてしまった。衝撃の事件の裏側のわりに結構淡々と進むのですよね。それがちょっとばかり辛いところ。事件の裏側ではありますが、特に新事実が発覚とか新しい解釈とかそういう作品ではないので、ケネディ暗殺やアメリカの歴史的な事件に興味ある方でないとつまらないかもしれません。

ダイバージェント

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世界が崩壊した100年後、復興した人類はそれぞれを性格により5つのfaction(共同体)に分けることで平和な世の中を保っていた。一定の年齢になると性格審査にかけられ、どの共同体に属するのかを判断されるが、その判断とは別に自分の意志でどの共同体で残りの人生を生活していくかは決めることができた。ただ、90%ほどの者は生まれた共同体に残り、別の共同体を選んだ者はそこに属する資質がなければ「無所属」というホームレスのような生活をしなければならなかった。

その5つの共同体とは

Abnegation(無欲) 他人に奉仕することを主として生きる。政治を司る。服装はグレー。虚栄の象徴である鏡を見ることを許されていない。

Dauntless(勇敢) この世界の秩序を保つ警察のような役割。体育会系のノリでハメを外しがち。服装は黒のボディスーツでスポーティー。

Erudite(博学) 知識、教育を司る。服装は紺。

Candor(高潔) 嘘をつくことができない。白黒をはっきりさせる性質から司法を司る。黒いジャケットに白のネクタイ。

Amity(平和) 平和を愛する農民。明るい性格。オレンジ色や土色の服装。

トリスシャイリーンウッドリーは無欲生まれだが、自然に人助けができる兄ケイレブアンセルエルゴートとは違って無欲であることに違和感を覚えていた。そんな兄妹についに残りの人生をどの共同体で暮らすかを選ぶテストの日が。父アンドリュートニーゴールドウィンと母ナタリーアシュレイジャドは彼らがどんな選択をしようと愛していると言ってくれている。

トリスのテストの番がやってきた。適性を調べる機械にかけられるトリス。試験官のトーリマギーQはトリスの結果を見て青ざめる。トリスはどの共同体にも分類されない「ダイバージェント」(異端者)だと言うのだ。弟がダイバージェントで社会に殺されたトーリは手動でトリスの適性を「無欲」と入力してトリスを逃がしてくれた。無欲を選んで静かに暮らしなさいとトーリに言われたトリスだったが、選択の日、昔から憧れていた「勇敢」を選んでしまう。

トリスが勇敢を選んでから、他の転向組と一緒に教官フォーテオジェームズの下、訓練されるシーンがねぇ、、、長いんだわ。これ多分1時間以上ここに時間を割いてますよね。訓練風景っていうのは決してつまらないわけじゃないんです。ガチな素手での殴り合いとか、射撃訓練とかナイフ投げとか面白いんですよ。女の子たちが容赦なくボコられるのは見ていてつらいですけど、全体的に見ごたえはある。が、です。ただこれがすごく長くてですねぇ。トリスがダイバージェントと診断されたことっていうのが全然生きてこないで、延々と「勇敢」に属するための訓練を見せられるっちゅうのがどうにも納得がいきません。

肉体的な訓練が終わったと思ったら、今度は精神的な訓練ってわけで、ここでトリスがダイバージェントだってことが教官フォーにばれてしまいます。どうやらダイバージェントは特殊な能力で恐怖を克服してしまうらしい。でも、このフォー教官がトリスが気があるもんだからまたかばってもらえちゃうんです。やっぱ可愛い子は得だね。

一方そのころ、博学のリーダー・ジャニーンケイトウィンスレットは、無欲よりも博学が政治を司るべきだと考え、勇敢の武力を利用して無欲を支配しようとしていた。その企みに気付いたトリスとフォーは2人で反逆を起こし、世界を救おうとする。

ここでやっとこさトリスのダイバージェントとしての能力が大いに発揮されるのかと思いきやですね、博学が勇敢を操るために打った薬がトリスにだけは効かないってのは良かったですけど、結局それだけなんですよねー、彼女のダイバージェントとしての能力は。あとは勇敢の訓練で培ってきたものを使っただけって感じだったのが非常に残念だったなぁ。ダイバージェントってそんなに社会の脅威とされるほどの能力ないじゃん!

トリスを演じたシャイリーンウッドリーちゃんが可愛いから見てられましたけどね。そして、後から娘を助けに来たお母さんが超カッコ良かったー。お母さんがアシュレイジャドで最初にちょこっと出ただけだったから、あれだけでアシュレイジャド使うなんてもったいないなぁって思っていたら!なんとお母さん実は勇敢生まれだったんだねー。あの一連のシーンは非常に良かったですね。

ケイトウィンスレットの初めての悪役も楽しみにしていたんだけど、もう少しパンチが欲しかったですね。マギーQももっと後半活躍してくれるのかと期待していたんですが。

要はアメリカの中学高校生向け映画っちゅうことですかねー。シャイリーンウッドリーが活躍してテオジェームズがカッコ良ければそれで良かったのかな。設定的にはすごく面白い作品になる要素がある作品だと思うので、もう一歩深く掘り下げてくれたらもっと面白い作品になったんじゃないかなぁと思います。途中笑えるシーンとかカッコいいシーンとかはいっぱいあるので、決して面白くなくはありません。ただちょっと惜しいなという作品でした。

オマケ1若者向けとあって、サントラもカッコいいんですが、トリスが勇敢に入ってすぐにみんなと一緒に列車に飛び乗って行くシーンの「Run Boy Run」は最高にカッコ良かったな。

オマケ2原作は3部作らしく、2作目をナオミワッツ主演で撮影が始まっているそうです。それにトリスたちが登場するのかどうか全然知らないのですが、主演がナオミワッツならまた見に行きたいな。

ブローンアパート

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ケーブルテレビで見ました。見終わって、あー、これ多分巷の評判は悪いんだろうなぁと思いながらネットで調べてみるとやっぱりあまり良くありませんでした。

警察の爆弾処理班に所属している夫と4歳の息子と暮らす母親ミシェルウィリアムズ。息子のことを深く愛していて、夫も息子のことは大切にしてくれているが夫婦間はあまりうまくいっていない雰囲気。そんなとき近所に住む記者ジャスパーユアンマクレガーにバーで言い寄られた彼女はジャスパーと関係を持ってしまう。一晩限りのことと割り切ったつもりだった彼女だが、夫と息子がサッカーの観戦に出かけた日ジャスパーを自宅に招き入れまた関係を持った。まさにその不倫の最中に、サッカースタジアムがテロの爆破被害に遭ってしまう。

夫と息子を亡くした彼女の苦悩を描くこの作品。原作は「息子を奪ったあなたへ」というタイトルの本だ。あなたへというのはビンラディンのことで、彼女はカウンセラーにビンラディンに手紙を書くことを薦められる。

のですが、、、

不倫相手の記者が犯人探しに走ったり、夫の上司が言い寄ってきたりで、なんだか話の焦点が定まらない。上司といい仲になりそうになった途端、実は上司はスタジアムがテロの標的になっていたことを知っていたとか、そういうことを記者がばらしたりとか。

そのあたりの展開はなんかねぇ、どーでもえーわ。っていう感じで見てました。犯人捜しのミステリーとして見ていたわけではなかったので。

その結果分かった犯人の息子との交流は犯人の奥さんも含めてもっと深く突き詰めて欲しかった。犯人の家族はテロのことを何も知らなくて、その相手と被害者の遺族が人としてどう関われるかというのは物語として掘り下げるに値すると感じました。この作品で表現されていた交流の部分はとても良かったと思います。

最後にこの母親は妊娠していることが分かり、(誰の子かは分かりませんが)ビンラディンに対して、自分たち(ロンドン)はゾンビのように立ち上がり、何度でも何度でも再生すると宣言するところで泣いてしまいました。そして、私なんかよりずっと頭の良いあなた(ビンラディン)なら世界を良くする方法が分かるはず。ともに世界を良いところにしていきましょう。というメッセージにはもちろん、そんなうまいこと行くかいなという気持ちはありつつもそのストレートさにふいに心を打たれました。

まー、不倫してた女が何言うてんねん!と怒り爆発の人にとっては彼女が何を言っても心に響かないのかもしれませんが、ワタクシは不倫をしたことと彼女が息子を亡くした悲しみとは別だと思いながら見ていたので、彼女の気持ちに共感することができました。

原作を読んでいないので、原作通りに映画化したらこうなったのかどうか分からないのですが、この母親の悔悛と再生を描いた最後の数十分にもっとフォーカスして、もっと言えばそこだけを焦点にして撮ったほうが良かったのではないかなと思いました。彼女が書いたビンラディンへの手紙をもっとたくさん読んで、時と共に変わって行く彼女の心情を見せて欲しかったです。

ネットのレビューを読むとミシェルウィリアムズに生活感がないと書かれている方が結構いたのですが、世間の彼女のイメージってそうなんですかねぇ?ワタクシは彼女は可愛らしいけど特に美人ってわけでもないし、貧乏くさい感じが似合うと思っていたので、この役はぴったりだと思ったのですが。そういう演技もうまいと思うんだけどな。

原作がそうなのかもしれませんが、主役の彼女は「若い母親」その息子は「男の子」(字幕では「坊や」)としか役名がなく、おそらくこれはすべての人の物語として名前をつけなかったのかもしれませんが、字幕で「坊や、坊や」と書かれるとなんか違和感があって、少しあざとさも感じました。普通にどこにでもあるようなボビーとかケヴィンとかつけてくれたほうが良かったな。

こうして書くとこーして欲しかったあーして欲しかったと注文ばかり書いているようになってしまいました。テロ、事件、ミステリーものと期待して見てがっかりした方が多かったようですので、最初からドラマとして見ていただければもう少し評価も上がるのではないかなぁと感じた作品でした。

カールじいさんの空飛ぶ家

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これもケーブルテレビで放映していました。またまた吹き替え鑑賞です。

「怪盗グルーの月泥棒」のところでピクサーのスピード感に触れたのですが、この作品はちょっと違った形のスピード感で冒頭10分、いきなり泣かされますよー。子供の時に出会った冒険好きのカール飯塚昭三とエリーが恋人同士になり、結婚し、子供ができずにあきらめ、2人仲良く老い、日々の生活に追われ子供の頃誓ったパラダイスフォールにエリーを連れて行っていないことを思い出したカールが旅行の手配をした矢先エリーが倒れ亡くなってしまう。最初の10分で主人公の人生の大半を見せてしまうのだから、お話はほのぼのしているけど、スピード感と言えばスピード感ですね。掴みはOK!ってところはばっちりです。

さて、その後が本編。エリーを亡くしたカールは孤独に暮らしていた。カールは町の開発計画で立ち退きを迫られていたが、エリーと暮らした家を守るため一人立ち退きを拒否していた。しかしある日立ち退きを迫る業者に誤ってケガをさせてしまったカールは立ち退きせざるをえなくなった。

立ち退きの前夜、エリーの残した冒険アルバムを見ながら、カールは一大決心をする。なんと家に無数の風船をくくりつけてパラダイスフォールへと引っ越そうと考えたのだ。そうして空へと旅立ったあと、近所のボーイスカウトの小学生ラッセル立川大樹が乗り込んでいたことに気付く。そのため不本意ながらラッセルを連れての珍道中となった。

2人はなんとかパラダイスフォールにたどり着くが着地した地点はパラダイスフォールから少し離れたところだったため、風船で浮いている家を引っ張って地上を移動することにした。そこでラッセルは巨大な鳥(ドードー?)ケヴィンと出会い、飼いたいと言い始め、カールは反対するがケヴィンはついて来てしまう。そして、ケヴィンを探しているダグ松本保典という犬にも出会う。

このダグっていう犬なんですが、なんと首輪に翻訳機をつけていて人間と喋れます。へ?なんじゃそりゃ?っていう設定。しかも、ダグの仲間たちもみんなその翻訳機をつけていて、犬が全員喋れます。この設定にはまいった。さすがのディズニーでもそれはちょっと禁じ手じゃないの?と思いましたが、登場人物が非常に少ない作品なので犬にも喋ってもらわないと物語が成立しないってとこでしょうか。

実はその犬の翻訳機を作ったのがマンツ大木民夫という昔エリーとカールが憧れていた冒険家で、巨大な鳥ケヴィンを捕まえるために犬を使っていたようです。てか、マンツさんそんな鳥に固執しなくても犬語翻訳機があれば十分一躍スターになれるよって思ってしまいました。

禁じ手とは思ったものの、このアメリカ人が表現する犬という動物はいつも面白いんですよねー。ワタクシも犬を飼っているから余計分かるのですが、本当に犬の性質をすごく理解して表現しているなぁというところがいつ見てもとても興味深いです。カールの使っている杖の支えの部分がテニスボールになっているのも犬の特性を生かした笑いのためだったんでしょうね。この犬たちのドタバタは結構笑えました。

ケヴィンを奪おうとするマンツを戦うハメになるカールなんですが、この中でカールはラッセルへの愛情、エリーが残してくれた冒険アルバムの本当の意味を知るのです。エリーの冒険アルバムは、エリーにしてやれなかった過去を悔やむための物ではなくエリーが去ったあともカールが新たな冒険の旅を続けられるようにエリーが用意してくれたものなのでした。エリーの深い愛にカールが気付くところでまたうるっと来ますね。

あれほどエリーとの家に固執していたカールがラッセルを助けるために家を捨てざるを得なくなり最後には「たかが家だ」と言えるほどになり、ラッセルとともに新たな冒険に旅立つ。エンドロールで流れる2人の冒険にまた笑いと涙がこぼれる素敵なお話でした。

Glee Season 5 第19話〜第20話

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第19話 Old Dog New Tricks



「I Melt with You」 by Modern English

「Memory」 by the Cast of "Cats"

「Werewolves of London」 by Warren Zevon

「Lucky Star」 by Madonna

「Take Me Home Tonight」 by Eddie Money

この回も取ってつけたようなお話でした。サンタナナヤリベラのパブリシストとしての才能が発揮されました。
そっち方面に進むという設定かな?


第20話 The Untitled Rachel Berry Project



「Shakin' My Head」 by Glee Cast

これはいままでのグリーオリジナル曲の中で一番カッコ良かった!ブリタニーヘザーモリスのキレのあるダンスを久々に見られて嬉しかったです。

「All of Me」 by John Legend

「Girls on Film」 by Duran Duran

「Glitter in the Air」 by P!nk

これはリアミシェルが選んだ曲だそうです。リアの声とピンクの歌ってあんまり合わない気もしますが。ピンクは渋い声をしているので、リアが歌うとかなり雰囲気の違う曲になりました。

「No Time at All」 by the Cast of "Pippin"

またまたシャーリーマクレーンが歌ってくれました。

「Americna Boy」 by Estelle ft. Kanye West

「Pompeii」 by Bastille

最後の曲にふさわしい曲でしたね。サンタナが出ていないのが残念でした。レイチェルが最後にカメラ目線でこちらを見るのが良かった。



シーズン5終了しました。途中から完全に舞台がニューヨークに移ってしまいましたが、マッキンリー高校の子たちがどうしているのかすごく気になるなぁ。彼らにももっとスポットを当てて欲しかった。
ここまで視聴率が下がってもシーズン6はするつもりなのかなぁ。シーズン4が終わった時点で5、6と続きますって公表してましたけど、どうなるんだろ。

おとついナヤリベラが結婚したというニュースが飛び込んできてびっくりしました。みんなびっくりだったようですね。シーズン6にナヤは出ないのかなぁ。寂しいなぁ。


コロンビアーナ

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ケーブルテレビで見ました。これははっきり言ってなぁぁぁぁんにも期待せずに見ました。ただぼーっと見られる作品もたまには、ということで。

コロンビア。父親は麻薬カルテルのボスを裏切って組織の人間に両親もろとも殺された9歳の少女カトレアアマンドラステンバーグは追っ手から逃れ、父親が残した情報を持ってアメリカへ亡命。CIAに保護されるが、それもかいくぐってアメリカに住む叔父エミリオクリフカーティスの家へ向かい、将来は復讐のため殺し屋になりたいと言う。

この9歳の少女が逃げる一連のシーンがすごく鮮やか。いたいけな少女と思いきや父親がいつか来るこういう日のために鍛えていたのか、マフィア・マルコジョルディモリャの手のひらをナイフでぶっさし、ヤマカシよろしく家々の合間をかいくぐり、父親の残したチップは飲み込んでアメリカの職員の目の前でオエーっと出して見せる。ありえないほど根性の据わったお嬢ちゃん。

そんなお嬢ちゃんが叔父さんに鍛えられ、美しい肢体を持つ冷酷な殺し屋に成長した。大人になったカトレアゾーイサルダナが華麗な仕事っぷりをまた惜しげもなく見せてくれます。警察署内で酔っ払いとしてわざと留置所に放り込まれ、別の場所に留置されている男を殺しに行くカトレア。この酔っ払い娘から超クールな暗殺者に変身していくゾーイサルダナを見るだけでも十分に価値があると言えるでしょう。

暗殺した死体にカトレアの絵を描くことで、両親を殺したマフィアたちをあぶりだそうとするカトレア。まんまとマフィアは動きだし、ついに復讐の時が。

上映時間108分ということで無駄なシーンはまったくありません。こういうアクションものによくある、敵に向かってぐだぐだとしょうもない話をしているうちに主人公がピンチに陥るなんてことがないのがワタクシ的にはスッキリ。脚本がリュックベッソンなので、まぁちょっと雑だなと思う部分もあるのですが、その辺にちょっと目をつぶればゾーイサルダナの華麗なアクションを楽しむことができると思います。やっぱりリュックベッソンって強い女性を描くのがとても好きですねー。

カトレアが訓練していたあの犬たち。あれ?あれは前振りだけで登場しないの?と思っていたら。最後にやってくれましたねー。「Eat!」って。まさか最後の大物をあれでやるとは思ってませんでしたが。ちょっと笑っちゃいましたけど、ちゃんと登場させてくれて良かったです。

かぞくはじめました

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ケーブルテレビで見ました。キャサリンハイグルって最初の頃はあんまり美人じゃないし、好きなタイプじゃないなぁと思っていたのですが、だんだん彼女のコメディセンスに感心することが多くなってきた女優さんです。この作品も彼女が得意とするところの役柄はインテリ女性でいながら、物語はコメディというパターンのものです。

デリを経営しているホリー(ハイグル)とスポーツ番組のプロデューサーを目指しスタッフをしているメッサージョッシュデュアメルはそれぞれの親友たちの紹介で一度デートするが、一目合ったその時からお互いを嫌う合う仲に。しかし、親友同士が夫婦である関係で2人は節目節目で会ってはいて、その度にケンカばかり繰り返していた。しかし、その親友夫婦が交通事故で亡くなってしまい、ホリーとメッサーは2人が遺した赤ん坊の親権を遺言で譲られてしまった。

当然そんなことを引き受けるわけにはいかないと、どうにか他の親戚に赤ん坊を育ててもらおうとするが、子どもを任せるにふさわしい人は誰も見つからず、仕方なく2人で子供を育てることに。ごちゃごちゃともめながらも、仕事をやりくりして何とか赤ん坊の面倒を見る2人。お互いのことは嫌いでも、亡くなった親友たちのことや目の前にいる赤ん坊の可愛さに2人はなんとかこのインスタント家族をやりくりしていた。

ってか、いくらなんでも親友だからって赤の他人の2人に子供を託すってのもすごいし、それを行政が認めちゃうってのもすごいなぁと思うんだけど、その辺の法律的なことは現実的にどうなのか全然分かりませんが、変な親戚に預けられたり、施設に入れられるよりはよっぽど幸せだとは思いますがねぇ、、、映画では突然子供を押し付けられるってのは、わりとよくあるシチュエーションかもしれませんね。

2人でドタバタとトラブりながら、赤ん坊に右往左往する姿が結構笑えていい感じです。お堅いホリーとちゃらんぽらんなメッサーの対照的な子育てが面白いし、それでもやっぱり赤ん坊のことはとても愛しているのがよく分かってほのぼのします。キャサリンハイグルとジョッシュデュアメルがとても息の合ったコメディ演技を見せてくれて、バタバタしているのに、なぜか安心して見ていられます。デリのオーナーシェフとスポーツ番組のスタッフという職業も2人ともとても合っていました。

近所の人たちがたまにちゃちゃ入れに来たりして、その辺もまぁ王道的に面白いです。近所の人の一人をメリッサマッカーシーが演じていて、彼女はアメリカでとても人気のあるコメディエンヌなんですが、ワタクシはちょっと苦手だなぁ。この作品ではそんなに出番はなかったので良かったです。お笑いパートとしては彼女よりも、福祉局の職員さんがクライマックスで笑わせてくれて非常に良かった。

最初はお互い、デートなんかもして、女遊びばかりしているメッサーと、真剣に小児科医サムジョッシュルーカスと付き合い始めたホリーっていう構図ができあがるんだけど、そこはそれ、もちろんこれロマンティックコメディですから、ホリーとメッサーの2人がくっつくのは当然みんな折り込み済み。そして、いったんくっつくと一度は別れが来て、最後にもう一度くっつくってのもぜーーーーーんぶセオリー通りです。でもそれでいいんですよねー。こういうのは変に変化球じゃないほうがいいです。

ジョシュアデュアメルとのツーショットも絵になってたし、今まで見たキャサリンハイグルのコメディの中で一番好きです。

顔のないスパイ

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ケーブルテレビで見ました。リチャードギアは歳を取るにつれ魅力が増してきた人だと思っています。多分リアルタイムで彼の若いころにキャーと言っていた人は違う印象を持っているかもしれませんが。

アメリカの上院議員が殺され、その手口から死んだはずのロシアのスパイ・カシウスの犯行と思われた。CIA長官マーティンシーンは引退した元CIA諜報員でカシウスに誰よりも詳しいポールシェファーソンリチャードギアを呼び戻し、若手FBI捜査官で“カシウスオタク”のベンギアリートファーグレイスと組ませる。

ネタバレになりますが、結構早い段階で実はカシウスはポール自身であることが観客には分かります。え?こんなに早く彼の正体が分かってしまっていいの?と思ったのですが、カシウスの本当の目的は何なのかとか、ベンがいつポールの正体に気付くのかという部分を楽しむことができました。

ネットのレビューを見ていると評価は高くなくてスパイものとしての謎解きやハラハラが物足りないと感じている方が多いようなのですが、ワタクシはどちらかと言うと、謎解きそのものよりもこのポールとベンのベテランと若手の心の交流的なものを中心に見たので最後まで楽しむことができました。

カシウスが暗殺をしている理由と言うのが、イデオロギーや組織のためというものではなくて、殺された家族のためというところに哀愁を感じました。どちらかというと昨今のアクション満載のスパイものや、驚愕の陰謀、みたいな系ではなくて、往年のハードボイルド系の話に近いといった感じです。そういうちょっと古い雰囲気にリチャードギアがとてもマッチしていると思います。

ポールがベンの家族と親しくなり、彼の家族のことを考えてやるという部分も、彼が組織に愛する家族を殺されたことを考えれば非常に納得がいきましたし、そういうソフトな面を持っているスパイというのもリチャードギアっぽかったです。まぁ、実のところ家族を持たないというスパイのコードを破ったのは彼が悪いのかもしれませんけどね…

最後にベンまでもが、ロシアのスパイでカシウス暗殺を命じられていると分かるところは、ちょっと、えー?と思いましたが。結局ポール(カシウス)は自らが犠牲になってベンを助けてくれましたが、ベンがロシアの組織から抜けることはできないだろうから、あれでベンも安泰ってわけにはいきませんよねぇ…これからどうするんだろ。

上映時間が98分と、とても短いのでその分まどろっこしいシーンがなくてその点も好感が持てました。劇場で見るほどの作品ではないかと思うのですが、渋いギア様がお好きな方にはオススメです。

さよなら。いつかわかること

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9.11後のイラク戦争に出兵している陸軍軍曹である妻。その帰りを待つ夫スタンレージョンキューザックと2人の娘。長女ハイディシエランオキーフは12歳。思春期の入り口に立ってはいるが優等生のようだ。次女ドーングレイシーベドナルジクは8歳。おしゃまだがまだまだ小さい子どもといった印象。一日のうち決まった時間にアラームをセットし、イラクにいるお母さんと同じ時間にお互いのことを想い合うと決めていた。

ある日の早朝、陸軍のメッセンジャーが一家を訪ねてきた。玄関に立つ軍人を見た途端スタンレーには全てが分かった。妻は戦死したのだ。

学校から戻った娘2人を大切な話があるとソファに座らせるスタンレー。いつものようにふざけ合う2人。スタンレーはとっさにご飯食べに行きたい人!と言ってしまう。突然の外食の誘いに大喜びのドーンと複雑な表情のハイディ。夕食のあとスタンレーはまたもや、これから一番したいことをしよう。何がいい?と2人に訪ねる。「魔法の庭に行きたい!」と即答するドーン。どうやら、うちから数泊の移動距離にある遊園地らしい。「バカね。行けるわけないじゃない」と冷めた目で言うハイディに対して「どうして?行けるさ」と答えるスタンレー。

学校も休んで仕事も休んでそのまま車で遠くの遊園地まで行こうという父親に幼いドーンは無邪気に喜んでいるが、ハイディはいぶかしげだ。この12歳のハイディの複雑な心情が絶妙だ。学校をサボって遊園地に行きたい気持ちがないわけではない。でもやっぱり学校を黙ってサボることも気になるし、お父さんの仕事のことだって気になる。もしかして、お父さん会社クビになったの?何があったの?と色々考える。

一方でスタンレーは娘たちに母の死を伝えなければいけないと思いながら、なかなか言い出すことができない。何度も出先から家に電話をかける。当然誰もいない家の電話は留守番電話になる。妻がメッセージを録音している留守番電話。「いま留守にしておりますので、メッセージをどうぞ」その妻の声を聞きたいがために何度も自宅に電話をかける。そして、まるでそこに彼女がいるように話しかけるスタンレー。これがもう涙なしでは見られない。

娘に母親の死をなかなか伝えられないお父さん。そういう構図で物語は進行するのだけど、ワタクシには彼が“お母さんのいる子供たち”という状態をできるだけ続けてやりたいと考えているように思えてとても胸が痛みました。お父さんが娘たちに「お母さんは死んだんだ」ということを伝えない限り彼女たちの中でお母さんはイラクで生きているわけです。どちらにしてもお母さんはその場にいないわけですが、「お母さんはイラクで生きている」という状態と「お母さんは死んでしまった」という状態ではもうまるで事情が違うわけで、でもこのまま「お母さんはイラクで生きている」という状態を続けようと思えば続けることができる。自分さえ黙っていれば。そして、その状態のままできるだけ楽しい経験を、おそらく彼女たちの心の中で「不幸」というものが一点もない状態で楽しい時間をできるだけ長く過ごしてほしい。そういうお父さんの行動に涙が止まりません。このお父さんのしていることはもしかしたら正しくはないかもしれません。でもそんな理屈は抜きに気持ちが震えました。

そして、この作品で描かれる家族像、父と娘像というものがとても自然で良かったと思います。お父さんも喋り方とかどこかぶっきらぼうだし、娘も反抗期なこともあってお互いにべたべたし過ぎてないところや、姉妹も仲は良いけどしょっちゅう小競り合いをしているところなんかもとても自然でした。

ジョンキューザックは年齢的にはお父さんなんだけど、あんまりお父さんの役柄のイメージのない役者さんなので、最初はちょっと違和感があったのですが、その違和感が突如娘と自分だけという家族にされてしまった父親の違和感となったからなのか徐々にしっくりきました。タバコに興味を示す思春期の娘に一緒に吸おうと誘ってこっそり咳き込んでいるところなんか、とても愛おしい不器用な父親像で良かったと思います。

昔であれば銃後を守るのはもっぱら女性の役目とされていたけれど、今の時代妻やお母さんが出兵して戦死したという家族も珍しくはなくなっているのだろう。そういった意味でもなかなかスポットが当たらないこういった家族に目を向けた貴重な作品であると思います。

オマケ音楽を担当しているのがあのクリントイーストウッドです。彼が音楽も得意なことは有名かと思います。胸に染み入る音楽です。

鍵泥棒のメソッド

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ケーブルテレビで見ました。正直言って堺雅人と香川照之の2人とも好きじゃないんですが、公開当時話題になっていた作品だしな、と思って見ることにしました。と思ったら「アフタースクール」の内田けんじ監督の作品だったんですね。確かに今回もそんな雰囲気だったな。

売れない役者の桜井武史(堺)は自殺を図ろうとするが失敗し、ふらっと行った銭湯で、コンドウ(香川)がつるっと滑ってひっくり返ったところに遭遇し、とっさに彼のロッカーの鍵と自分のロッカーの鍵を入れ替えてしまう。この時どうして桜井がそんなことをしたのか分からないんだけど、自殺にすら失敗するような人生をコンドウの人生と入れ替えたくて思わずロッカーの鍵を盗ったのかなと思った。

さて、コンドウの服を着て荷物を調べると高級車のキーが出てくる。免許証から家に行ってみるとこれまた豪勢なマンション。コンドウという男、どうやらリッチな奴らしい。それでも次の日ちゃんと荷物を返してやろうとコンドウが運ばれた病院に行ってみた桜井。コンドウを見舞うとなんと彼は銭湯で頭を打って記憶喪失。桜井は渡りに船とばかりにコンドウのリッチな生活を続けることにする。

一方コンドウのほうは記憶はないが、身体は大丈夫ということで退院させられる。これまた残された荷物を頼りに家に帰ろうとするが周辺のことも分からず道を尋ねてみたのが、父親の見舞いに来ていた水嶋香苗広末涼子。香苗は親切にもコンドウを桜井の家まで送ってくれる。家に入り色々と物色してみて、桜井のことを自分自身だと誤解するコンドウ。少しの手がかりから自分が何者か探ろうとし、香苗も手伝ってやることにした。

この水嶋香苗という女性。雑誌の編集者をしているが一風変わったところのある女性で、自分で勝手に「私結婚することにしました」と宣言して、相手もいないのに結婚式の日取りだけ決めちゃっていた。いままで自分で計画してできなかったことはなかったそうだ。

コンドウになりきってリッチな生活をしている桜井のところにヤクザの親分・工藤荒川良々から連絡が入る。なんとコンドウという男、実は殺し屋だと言うのだ。

一方自分を桜井だと思っているコンドウのほうは、実にマメな性格で、自分が役者であるならきちんと演技の勉強をしよう、とか、自分はどんな食べ物が好きである、とか、細々とノートにびっしり書き込んで記憶を取り戻そうと頑張っていた。香苗とも徐々に親しくなっていき、香苗の結婚計画の相手として有力な候補になっていく。

そんな時ふとしたことをきっかけにコンドウの記憶が戻る。当然思い出したのは自分に成りすましているであろう桜井のこと。桜井を問い詰めに行くと桜井は依頼相手のヤクザと面倒なことになっていた。自分の為にもこのピンチを切り抜ける必要があるコンドウ。さて、コンドウはどうするのか?

この前半で色々と種を蒔いておいて後半でキレイに刈り取って行くというのが内田けんじ監督の得意とするところですね。パターン的には似ていますが「アフタースクール」よりこっちのほうが話のややこしさは全然なかったです。

香川照之が記憶喪失の時と殺し屋として行動する時が全然別人のようでやはり演技力が素晴らしかったです。広末涼子もなんだか素っ頓狂な役で可愛らしかった。すごくナイスキャスティングだと思いました。

結構笑えるシーンはいっぱいあったんですが、ヤクザから逃れるために一芝居打とうと、コンドウが役者である桜井に芝居をつけるところが一番ウケました。コンドウはなんでも真面目にそつなく器用にこなしてしまう人で、それとは対照的に桜井はちゃらんぽらんな人間で、その2人のキャラクターの違いがうまく笑いを呼んでいました。

内田監督はオリジナル脚本にこだわって映画を作り出しているようですね。彼の非常に細かいところまできちんと収拾させていく脚本にはとても感心させられます。なんだかんだ言ってほんわりハッピーエンドというところも気に入りました。なんか全然あり得ないんだけど、あり得そうな気がしてしまう不思議な脚本でした。これからもとても楽しみな監督さんです。

テンペスト

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シェイクスピアの最後の作品を映画化。舞台版の演出経験のあるジュリーテイモアが監督を務め、主人公を女性に変更してアレンジしている。ジュリーテイモアってなかなかにユニークな世界観を持った監督さんですね。

12年前実の弟アントーニオクリスクーパーの陰謀によりミラノ大公の座を奪われ追放されたプロスペローヘレンミレンは美しく成長した娘ミランダフェリシティージョーンズと共に流された島で暮らしていた。そこへやってきたナポリ王アロンゾーデイヴィッドストラザーンの一行。その船には弟アントーニオや王子ファーディナンドリーヴカーニーも乗っていて、プロスペローは妖精のエアリアルベンウィショーを使ってその船を難破させる。

一行は小さなグループで離ればなれになり島をさまよう。王子ファーディナンドは一人ではぐれ、プロスペローの思惑通り、娘ミランダと出会い恋に落ちる。プロスペローはファーディナンドに試練を与えそれを乗り越えたファーディナンドはミランダとの結婚を許される。

王のグループはアントーニオが王の弟セバスチャンアランカミングをそそのかして王を暗殺しのし上がろうと企む。

プロスペローの奴隷キャリバンサイモンフンスーに出会った王の家来トリンキュローラッセルブランドとステファノアルフレッドモリナは、キャリバンにそそのかされてプロスペローを殺しに向かう。

プロスペロー自身も島流しにされて以来魔術を学び魔法が使えるようなのですが、王たち一行を色々と操っているのは、プロスペローに恩義がある妖精のエアリアル。ワタクシ、ベンウィショーはあまり好きな役者さんじゃないんですが、このエアリアルという役は彼にピッタリで健気にプロスペローに尽くすエアリアルに何か悪い事が起こらないかとひやひやしながら見ました。プロスペローのほうも家来のようにエアリアルを扱ってはいるものの最後に約束をきちんと守って彼を自由にしてやったのでほっとしました。

物語もセリフ回しもザ・シェイクスピアで、シェイクスピアが苦手な方は全然面白くもなんともない話ということになってしまうと思いますが、ワタクシはシェイクスピアが好きなので楽しめました。セリフ回しで言えばヘレンミレン、アルフレッドモリナ、デイヴィッドストラザーンが特に良かったと思うのですが、クリスクーパーは全然シェイクスピア劇のイメージがなかったのですが、意外にはまっていて良かったな。アランカミングは道化のトリンキュロー役でも面白かったかなぁと思います。

大好きな役者さんヘレンミレンがめちゃくちゃカッコいいんだけど、彼女が着ている衣装がまたねー。この時代にはありえないジッパーを多用した衣装なんですけど、超カッコ良くて。と思ったらアカデミー賞衣装デザイン賞ノミネートされてたんですね。手がけたのはサンディパウエルという3度アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞している人ですね。どうりで。彼女が手掛けたかどうかは分かりませんがキャリバンの容姿も独特で魅力的でした。

まぁ色々とごちゃごちゃあった上で大団円。というシェイクスピアのパターン。これは喜劇に分類されるんでしょうね。ファンタジーちょいシリアスコメディーといったところかな。

シェイクスピアってどうしても難しいっていうイメージがあると思うんですが、このブログでも多分何度も書いていると思いますが、当時のイギリスではシェイクスピアと言えば大衆演劇のスーパースター。いまの日本で言う三谷幸喜とか蜷川幸雄とかそういう人みたいなもんで、(この例えが正しいかは分かりませんが)全然難解とかそういうことではなかったのです。だからあんまりアレルギーを感じないで見て頂きたいなぁと思います。

ミーシャ〜ホロコーストと白い狼

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ケーブルテレビで見ました。このレビューを書くために調べて初めて知ったのですが、原作の作者ミーシャデフォンスカ(本名はモニクドワエル)が実話だと偽って発表し、ベストセラーになった後、実はフィクションだったことを公表。今年になって作者に23億円の返還命令が出て随分ケチがついた作品となってしまったようです。この作品のヴェラベルモン監督も撮影当時は実話だと思って作っていたらしくビックリの結果なりました。

ワタクシはこの作品を見たときには、まったくそのようなエピソードを知らず、特に実話だとも思わずにホロコーストに着想を得たフィクションだと思って見ていましたので、その事実を知ったからといって特にがっかりすることはなくこの作品の評価そのものも変わらないので、そのまま純粋に映画作品に対する感想を書きたいと思います。

1942年ベルギーのブリュッセル。両親と一緒に支援者の屋根裏部屋に隠れて生活をしていた8歳のミーシャマチルドゴファール。ある日一斉検挙で両親はナチスに連行されたが、ミーシャは難を逃れた。支援者のおじさんエルネストギイブドスの両親は東へ行ったという言葉を頼りに東へ東へと向かうミーシャ。食べ物はなく、着の身着のままでナチスから隠れながらミーシャはひたすらパパとママを想って東へと進んだ。

ミーシャを演じる女の子が、最初は特に可愛いって感じじゃなかったんですが、旅を続けてどんどん汚くなっていくうちに不思議と可愛く見えてくるようになってきました。両親といる間はこまっしゃくれた子っていうイメージだったからかな。途中お腹が空き過ぎてミミズを生のまま食べたりするシーンがあってオエーってなるんですが、当然本物を食べているわけじゃないにしても、体当たり演技がリアルで上手でした。

途中で白い狼と出会って、まるで犬のようにミーシャになついてきます。その前からミーシャはなぜか動物とすぐに仲良くなれる少女という描写があったし、狼が犬の祖先であることを考えればあのメス狼がミーシャを娘のように可愛がってもおかしくはないと思いました。その白い狼にミーシャはエルネストおじさんのところにいた白い犬の名前・ママリタの名前をそのままつけて、一緒にいた黒い狼にもパパイタ、と同じくおじさんの黒い犬の名前をつけます。

もうねー、このミーシャと狼たちの交流がねー、大型犬を飼っているワタクシにはもう涙腺を刺激されまくりでした。多分、犬を飼う前だったらここまで感動しなかったと思うな。ママリタの行動がなんかうちの犬と重なってしまって。心優しい犬だったら小さい人間の子どもに対してママリタみたいに接することができると思うし。

途中からママリタとパパイタに子どもができてミーシャと一緒に群れとして生活するところも可愛らしくて良かったなぁ。狼たちが獲った獲物をミーシャが一所懸命運んだりしてね。群れの一員として生活してるところが良かった。ちょっとこの辺りはホロコーストから逃れて両親を探している女の子の物語ってのを忘れてしまいそうでした。

幸せだったママリタたちとの生活も人間が狼を狩りに来てみんな撃たれてしまったことで終止符が打たれてしまいます。その後ソビエト兵の一家に会い少しの間家族のように暮らさせてもらったりしたミーシャですが、そこも爆撃に遭い一緒に逃げようと言うロシア人の家族に自分の両親を探したいミーシャは別れを告げました。このシーンも泣けたなぁ。だってたった8歳やそこらの女の子がはるかに安全で温かいと思われる道を選ばずに両親を探すほうを選ぶんだもの。まぁそれこそ子どもだからなのかもしれませんが。

それにしても旅の中で身についたものなのか、ミーシャが元々持っていたものなのかは分かりませんが、彼女のサバイバル能力というのは結構すごかったです。雨に濡れないようにビニールシートみたいなのを盗んだり、ミミズや生肉を食べたり、ナチスのわなに気付いたり。それでもサバイバルの中での彼女の衰弱はひどくなっていきました。最後はまさか死んじゃうのーーーー?と思ったけど、助かって良かった。

そして、両親とは会うことはできなかったけど、エルネストおじさんと犬のほうのママリタ、パパイタに会えたときには号泣してしまいました。殺された狼のママリタたちを想って。そして、そこまでがんばったミーシャを想って。

これだけの感動を人に与える物語ですから、実話だと言われて感動した人が怒るのも無理はないですね…そういういざこざを忘れて鑑賞できる方であればぜひオススメします。

オマケもしレンタルで見ようと思う方がいらっしゃったら題名が「狼少女ミーシャ〜虐殺の戦場、3000マイル」というなんかすごいタイトルになっていますので注意してください。

そのパッケージがこんなんで…



なんかゾンビ映画みたいになってるんですけどー!


バッドティーチャー

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世間の評価は良くないようですが、大好きなキャメロンディアスということもあってワタクシは非常に楽しめちゃいました。

玉の輿に乗ることだけに命を賭けている中学教師エリザベス(キャメロン)は、寿退社するはずが婚約者に金目当てだとバレてしまい仕方なく元の中学校に戻ってくる。そこで新任教師スコットジャスティンティンバーレイクが資産家の御曹司だということを知り猛アタックを開始。彼の元カノが巨乳だったということを知り、豊胸手術のためにお金を貯めようと策を練り始める。

まーとにかくこのエリザベスっていう教師、ふざけまくっている。授業はまったくやる気なしで生徒に学園ものの映画を見せてばかり。授業中に隠れて酒飲んでるし、授業の合間にはマリファナきめちゃってるし。生徒たちの洗車アルバイトの監督役を申し出てその売上げをネコババするわ、共通テストで自分のクラスが学年一位になったら教師に賞金が出ると知って、いままで映画ばかり見せていた子たちにいきなり特訓を始めるわ、それでも足りず共通テストの問題を盗んじゃうわ、、、もうここまでやったら犯罪です。

はっきり言ってやり過ぎです。そりゃこれじゃ高評価は望めないわな〜。でも!ワタクシは大笑いしましたよ、キャメロンの無茶苦茶ぶりに。あそこまでしてまだチャーミングでいられるなんてキャメロンしかいないもん。特に洗車アルバイトのシーンなんてもうキャメロンの真骨頂。あとこれもキャメロンの映画の特徴と言えると思うのですが、ビッチ風、デキる教師風、ヒラヒラ女子風、と色んな衣装も楽しめます。中にはアニー風ってのも。

こんなふざけた教師でありながら、結構生徒にするアドバイスなんかが的を射ていてねー。なんか嘘くさい説教とか、夢を持てーっ!とか言う教師よりよっぽど的確なアドバイスをしてくれちゃう。生徒や親たち、同僚にどう思われたって構わないって思ってるからズバズバ色々と言えちゃうんだろうけどね、親に言われるがままに政治家を目指している女の子には「もしウェイトレスになりたいって思ったらどーするわけ?」とか、人気のある女の子に振られちゃったオタクっぽい男の子には大学生くらいにならないと君は無理。あんな薄っぺらい女の子に君の魅力は伝わらないとか言った後秘密で自分のブラをあげてその子が他の男子に自慢できるようにしてあげたりとか。生徒だけじゃなくてモテない同僚リンフィリススミスにも男性をナンパする術を伝授してあげたりする。

玉の輿作戦のほうはというと、スコットは別の同僚エイミールーシーパンチと付き合い始めちゃってるみたいなんだけど、生徒の研修旅行の付き添いのときにしっかり横取り、、、と思ったんだけどー!このスコットが実は超気持ちの悪い変態で。変態にも色々あるけど、この人の変態っぷりはマジ気持ち悪かったー。それにしてもキャメロンディアスとジャスティンティンバーレイクって昔付き合ってたんだよね。元恋人同士であんなシーンできるなんてどっちも度量が広いわ。ジャスティンは変な歌まで歌って今回はカッコいい所全然ナシでやっちゃうのもすごいなぁ。

最後はそんなエリザベスをずっと見守っていた体育教師ラッセルジェイソンシーゲルとくっつくんだけど、その場面はなんだか唐突だったけど、それまでの2人のやりとりとか結構イケてて好きだったな。ラッセルがエリザベスに負けないユーモアのセンスを持った人なところも良かった。

コメディでありながらほろっと来る学園ものを期待した方はがっかりしたでしょうし、主役のエリザベスの行動が法に触れまくりで引いたという方の意見もよく分かります。それでもやっぱりワタクシは大好きでしたー。

オマケアメリカの映画やドラマを見ているとあの洗車アルバイトがよく出てきますね。日本でもやってくれないかなー。

ゴーンベイビーゴーン

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ベンアフレックの初監督作品ということで以前から興味あった作品です。ケーブルテレビで見ました。

ボストンの貧しい界隈で4歳の少女アマンダが誘拐されるという事件が起きる。少女の叔父夫妻タイタスウェリヴァー、エイミーマディガンは警察に限界を感じ、私立探偵をしているパトリックケイシーアフレックとアンジーミシェルモナハンのところへ捜索の依頼にやって来た。子どもの誘拐事件は自分たちの専門ではないと気の進まない2人だったが、叔父夫妻の熱意に負け捜査を引き受けることにする。

2007年の作品ということで初監督とは言え、すでにベンアフレックはハリウッドで有名な役者であったから、主演には実の弟を据えたが、脇役が警察署長ジャックドイルにモーガンフリーマン、捜査に当たるレミーブレサント刑事にエドハリスと豪華な顔ぶれである。

パトリックとアンジーは裏社会に詳しく、どうやらアマンダの誘拐には母親ヘリーンエイミーライヤンの麻薬絡みのトラブルが関係しているということを探り当てる。アマンダを奪還すべく麻薬の胴元のギャングと交渉を進めるパトリックとブレサント刑事だったが、身代金と人質交換の現場でトラブルが起きアマンダは死んでしまう。

事件の暗い影を引きずりながら生活していたパトリックとアンジーだったが、ふとしたきっかけでアマンダの事件のおかしな点に気付く。そこからもう一度捜査を始めるパトリック。やがてこの事件に隠された秘密が暴かれる。

思い切りネタバレしますが、結局アマンダは死んでおらず、アマンダの母親が麻薬中毒のひどい母親であることを知った警察署長とレミーブレサント刑事が共謀してアマンダを誘拐され死んだことにして、こっそり警察署長の家庭で育てていたということをパトリックは突き止める。警察署長は昔幼い子供を誘拐されて亡くしていたということやレミーブレサント刑事の時には法を犯しても子供を助けるという熱血漢なところが伏線となっていた。

そして、この作品の山場は決してその事件の真相ではない。その事実を知ってしまったパトリックがどうゆう行動に出るか、ということだ。アンジーはヘリーンのようなろくでもない母親に育てられるくらいなら警察署長の元で育ったほうがアマンダは幸せだと主張するが、パトリックはどんな母親であろうとも実の母親に育てられるほうが良いに決まっており、警察署長らのしたことは犯罪以外の何物でもないと考える。

結局パトリックは警察署長らを告発し、アンジーはそんなパトリックの元を去ってしまう。母親の元に戻ったアマンダの様子を見に行くパトリック。ヘリーンは男とのデートの準備で忙しそうにしていた。カウチに座ってテレビを見ているアマンダ。パトリックに子守りが来るまでアマンダを頼んでいそいそと出かけていくヘリーン。

どんな母親であったとしても子供は実の母親に育てられるのが幸せに決まっている、そう考えるか、実の親じゃなくても愛情を持った温かいある程度お金もある過程で育てられたほうが幸せだ、と考えるか。最後のシーンはアマンダが誘拐されたときには「これからは心を入れ替える」と泣き、帰って来たときには大喜びしていた母親も結局しばらくすると昔のような生活をしているという感じで気が滅入るし、結局パトリックの選択は正しかったのか?という疑問を観客に植え付けていて、物語としては成功していると思う。ただ、ひとつひっかかるのが、このアマンダを助けるために警察署長とベテラン刑事がキャリアを、もっと言うと命を張って誘拐事件をでっち上げたわけだけど、いや待てよ、と。そこまでする必要があったの?と。ヘリーンはどうしようもないドラッグ中毒だったわけだから、彼女を麻薬所持やら売買やらでしょっぴいてその間に叔父夫婦がアマンダを養子にするとかっていう単純な方法もあったんじゃないの?という疑問が湧いた。

警察署長とベテラン刑事が一人の少女を救うため誘拐事件をでっちあげたというのが、大きなプロットになっているんだけど、そこんとこの説得力が弱いっていうのがちょっと難点。

それ以外はベンアフレックの監督としての腕はこの後の作品でも証明済みなように、初監督作品としてもとてもよくできていると思いました。彼の地味だけど、着実な演出がワタクシは好きです。

ケイシーアフレックはあのふにゃふにゃした喋り方はどうも苦手だなぁ。お兄さんも喋り方が似ているけどケイシーのほうがふにゃふにゃがひどい気がします。エドハリスは今回意外な役どころでした。しっかし、どこに出てきても渋いなぁ。

白夜行

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ネットのレビューを見ると原作を読んだ方にはあまり評判が良くないような気がします。ワタクシは原作を読んでいませんので、純粋に映画だけを見た感想を書きます。

人間関係がややこしいので、あまり込み入ったあらすじは書かないでおきます。

昭和55年に質屋の主人が殺される事件が起きる。被疑者が浮かび上がるが死亡。被疑者死亡のまま事件は解決したということになっていたが、担当刑事だった笹垣船越英一郎はなにか腑に落ちないものを感じていた。

数年後その事件の被疑者でガス自殺した女山下容莉枝の娘雪穂堀北真希は、遠縁の女性の養子となり名門の女子高に通っていた。一方被害者の息子亮司高良健吾は売春のバイトをするようなすれた高校生に成長していた。

雪穂は美しく成長し、高校・大学時代の親友の恋人を略奪する形で資産家の御曹司笹塚一成姜暢雄と結婚し、義実家の事業を背負うほどの人物となっていったが、その雪穂の人生の中彼女の周辺では奇妙な強姦事件が続いていた。そして、亮司の人生の中でも奇妙な死亡事件が相次いでいる。笹垣刑事は定年を迎えてからも彼らの事件を追い続けた。

この笹垣刑事を演じる船越英一郎がとても良かった。正直、彼の印象は「2時間ドラマの帝王」というイメージしかなくて、2時間サスペンスドラマ系が嫌いなワタクシは彼の演技に関してあまり良い評価をしていなかった。しかし、この作品での彼を見て印象ががらっと変わりました。こつこつと事件の糸口を追っていく姿、事件に関連した子供たちに接する姿、定年後の少し寂しそうでそれでいて信念と長年現場の刑事を務めあげてきた矜持を感じさせる態度。クライマックスでの亮司への説得。どれをとっても素晴らしかったと思う。要所要所に登場する彼に説得力が、非常にこの作品にプラスに働いていた。

堀北真希ちゃんは非常に頑張っていたと思うし、演技は下手ではないと思うけど、年齢と容姿的に結婚後資産家の義実家でキャリアを積んでいこうとする雪穂には少し無理を感じたのが残念だった。ただ、最後に明かされる幼いころにひどい目に遭い心を殺して(殺されて)生きてきた雪穂という女性のゾッとするような内面の表現という意味ではよくできていたと思う。

どこかつながりそうでつながらない雪穂と亮司の人生の断片を見せられて、最終的に2人の壮絶な幼少期へと戻っていく展開にはゾクゾクさせられました。物語の結びとしては、一見あまりにもつらく救いのないようなもののであると同時に実は純粋な愛の物語でもあるというところが非常にうまくできていると思いました。もちろん、2人のしたことは「純粋な愛」などと呼んでしまうことは許されないのでしょうけれど、彼らを憎しみの塊に育てた大人たちの罪が非常に重くのしかかります。

このお話が終わったあと、亮司という手足を失ったモンスター雪穂がどのような人生を歩んでいくのかとても興味が湧きました。

21ジャンプストリート

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もともとはジョニーデップの出世作となったTVドラマだったということだけは知っていたのですが、内容はまったく知らずに見ました。

高校の同級生だったジェンコチャニングテイタムとシュミットジョナヒルは共に警察官になる。2人とも童顔であることから高校にはびこる麻薬犯罪を取り締まるために高校に潜入捜査を行うメンバーに選ばれる。

この2人のキャスティングを見れば分かると思うのですが、当然ジェンコは高校時代イケてた子でシュミットはイケてない子だった。高校の時は仲良くなるはずもなかった2人だけど、ポリスアカデミーで一緒になり、勉強が苦手なジェンコ、運動が苦手なシュミットをお互いにフォローし合っていくうちに仲良くなっていった。

潜入捜査の設定でも当然ジェンコが運動部のスター選手でイケてる薬を使用・売買しそうな子たちを担当し、シュミットが化学オタク系で薬を製造しそうな子たちを担当するはずだったんだけど、2人がちゃんとニセの身元の名前を憶えてなかったことから、設定が逆転してしまう。始めはそれでうまくいきそうになかったんだけど、2人とも徐々にその役割にはまってくる。

この2人の立場が逆転するっていうのがなければ、そんなに面白くなかったと思うんだけど、この単純な設定の入れ替えが物語を面白くしている。高校時代イケてたジェンコが、シュミットにイケてる子になるためのアドバイスをするんだけど、彼らが高校にいたときと時代は変わっていて、環境問題に関心があって読書が好き、みたいな子たちがイケてる時代になっていたっていうのが笑えた。ファッションの流行も以前とは違うからジェンコはすっかりイケてない子になってしまっていた。それをジェンコが「Gleeなんかが流行ったせいだ!」って言ったのがGleeファンとしてはかなりウケました。本当はイケてるはずのジェンコがすねつつも化学オタクたちと仲良くなっていくとこも笑えました。

他にもいっぱい笑えるところがあって、なかなか爆発を起こさないカーチェイスのシーンとか、アクション映画を逆手に取って笑わせるのが良かったです。2012年の作品なので、十分チャニングテイタムは日本で有名だったと思うのですが、DVDスルーだったようです。多分コアなジョニーデップファンでないと元々のドラマもそんなに知られていないでしょうし、アメリカのコメディはそこまで日本ではヒットしませんしね。多分元ネタを知っていたら笑えるとシーンもあるんでしょうが、知らなくても全然大丈夫でした。

全然違うタイプの2人が親友になって協力して捜査を進めるものの、途中仲間割れなんかもありつつ、最後にはまた親友に、という“ブロもの”で、絵に描いたような展開ではありますが、なかなかにセンスもテンポを良くワタクシは好きでした。

最後にゲスト出演でドラマ時代の主役の2人(ジョニーデップとピーターデルイーズ)が登場したのは元のファンにはたまらないシーンだったでしょうね。

この夏にアメリカでは続編の「22ジャンプストリート」が公開されてヒットしたようです。今度は大学に潜入するのだとか。

シュガーラッシュ

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今年「アナと雪の女王」で大ヒットを飛ばしたディズニーの1作前の作品です。このブログに何度も書いているようにワタクシはディズニーファンなのですが、この作品は見に行きませんでした。ちまたの評判が良いのは知っていたのですが、ぱっと見のキャラクターにあまり魅かれなかったのです。それで、今回遅ればせながらレンタルで見ました。

やっぱり見に行けば良かったーーーー。やはりさすがディズニー!な作品でした。

舞台はゲームセンター。「フィックス・イット・フェリックス」という昭和のゲームの中の悪役ラルフジョンC.ライリーは30年間も悪役であることにうんざりしていた。ゲーム30周年のパーティーにも自分は呼ばれず主役のフェリックスジャックマクブレイヤーと他の登場人物だけで盛り上がっているところへ乗り込んでいき、自分だってヒーローのメダルを手にできる!と宣言。それができたら仲間に入れてやると他の登場人物と賭けをすることになってしまう。

最新ゲーム「ヒーローズデューティ」に入り込んだラルフは、そこでヒーローのメダルを手にするが、敵キャラであるサイバグの卵を孵化させてしまい幼虫と一緒に脱出ポッドで「シュガーラッシュ」というゲームの中に入ってしまう。そこはお菓子のレースゲーム。ラルフはヴェネロペサラシルバーマンというプログラムの不具合のせいでみんなから除け者にされている少女と出会う。ヴァネロペのレース出場のためにラルフのヒーローのメダルは使われてしまい、激怒するラルフだったが、ヴェネロペのペースに引き込まれ彼女がレースに出場する手伝いをするハメになる。

「ヒーローズデューティー」からはサイバグを退治するためにカルホーン軍曹ジェーンリンチが、「フィックス・イット・フェリックス」からはフェリックスがラルフを探して「シュガーラッシュ」の世界に来ており、2人は行動を共にすることに。

ゲームセンターの個々のゲームのキャラクターたちがどうやってそれぞれのゲームを行き来したり、交流したりするのか?と疑問だったのだけど、すべては電源タップでつながっていて、ゲームセンターが閉店するとそれぞれのキャラクターがタップを通ってひとつの共通の「ゲームセントラルステーション」で交流できるようになっていて、また開店時間になるとそれぞれのゲームに戻っていくという設定がすごくうまかったです。とにかく、ディズニーはまずこういう設定を作るのが非常にうまいですね。ゲームの悪役たちがグループセラピーで悩みを分かち合ってるところもアメリカ的で面白かった。

最新ゲームのキャラクターの解像度がめちゃくちゃきれいで30年物のラルフのいるゲームは動きが昔風だったりするところもいいですね。なぜかラルフとフェリックスは普通なんだけど…そして、やはりゲームが舞台ということで日本発祥のゲームがたくさん出てきて、これもまた楽しいですね。それも昭和な感じが。日本文化へのリスペクトなのか、「シュガーラッシュ」のゲーム内にビアードパパのキャラクターも登場します。「シュガーラッシュ」の世界にはお馴染みのお菓子もたくさん登場します。

ディズニーアニメの良さは設定が非常にうまく練られていることに加えて、やはりストーリーがしっかりしているところです。今回も悪役のラルフとなぜか同じゲームの仲間からつまはじきにされているヴァネロペというワケありの2人の友情が描かれていて涙なくしては見られないし、ヴァネロペがどうしてみんなから疎まれているのかというのも、過去をさかのぼってきちんと描かれておりすべてがうまく収まる物語となっています。まさかあいつがラスボスだったとはなぁ。ちゃんと伏線があったのに、ワタクシは全然気付かずに見ていて驚いちゃいました。

涙なくしては見られないなんてさらっと書いちゃいましたけど、本当なんですよ。このおっさんラルフと生意気少女ヴァネロペの友情が泣けるの。まさか泣けるとは思ってなくて油断して見ていたら気付いたら泣いちゃってました。

クライマックスで結構重要な役割を果たすサブストーリーに登場するカルホーン軍曹の声をジェーンリンチが演じているんですが、男どもを蹴散らす鬼軍曹に彼女の声がぴったりすぎて大ウケしました。まさか彼女がちんちくりんで解像度の低いフェリックスとくっつくとはねぇ。なんか嬉しい展開でした。

ラスボスの企みによって起こされていたヴァネロペの不具合も直り、悪役のラルフがいないとゲームは全然面白くないんだってことに他のキャラが気付いてくれたことでみんなとも仲良くできるようになり、それぞれのゲームの世界で幸せになったラルフとヴァネロペ。そして、閉店になればきっとゲームセントラルステーションで一緒に遊んでいるんだろうな。あぁ、なんかすでにもう一回見たくなってきた。

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