見に行くかどうかボーダーラインだったんですが、予告を見て面白そうだったので見に行くことにしました。
インサイダー取引で逮捕された金融マン、マーティンテイラーチャニングテイタム。刑期を終えて出所したばかり。
彼を待っていた美しい妻エミリーテイラールーニーマーラ。うつ病に苦しんでいて自傷癖がある。
車で壁に突っ込んだエミリーを診察したことから彼女の主治医となるジョナサンバンクスジュードロウ。妻ヴィネッサショウの連れ子を私学に通わせるためお金が必要で総合病院でダブルシフトをこなし、友人の医師2人とカウンセリング事務所も構え、新薬の実験にも参加している。
ジョナサンからエミリーのことで相談を受けるエミリーの以前の主治医ヴィクトリアシーバートキャサリンゼタジョーンズ。ジョナサンに新薬アブリクサをエミリーに飲ませるようアドバイスする。
アブリクサを飲み始めてから調子が良いというエミリー。よく眠れるようになったし性欲も戻り、憂鬱な気分にもならなくなった。夫のテイラーは副作用で起こる夢遊病のような症状が怖くて別の薬にするように言うがエミリーはアブリクサが一番合っていると言って譲らない。ある日の夜中、テーブルに3人分のお皿が用意され料理をしている音がキッチンから聞こえる。またエミリーの夢遊病が始まったとキッチンへ向かいエミリーを起こそうとするマーティン。エミリーが振り向いたその時、手に持っていた包丁がマーティンに突き刺さった。逃げようとするマーティンを追ってエミリーがさらに刺す。2回、3回。もがくマーティンが息絶えたころ、エミリーは何事もなかったようにベッドに戻って眠りについた。
翌朝目覚めたエミリーはマーティンの死体を発見し通報。エミリーは逮捕されるが、昨夜の出来事は一切覚えていない。こうなったのはアブリクサのせい。処方した医者のせい。
ピンチに立ったのはジョナサン。アブリクサを続けると主張したのはエミリーだったのに、他の患者は離れていき、パートナーの医師たちにも事務所を出ていくように迫られ、エミリーとの不倫疑惑、過去の患者のでっちあげ暴行話まで出てきて妻まで出ていってしまった。
このままでは引き下がれないジョナサンは無罪で精神病院に入院したエミリーに何度も接触をしているヴィクトリアシーバートに疑いを持ち、一発逆転の作戦をしかける。催眠療法で真実を探ると騙し、薬品の代わりに生理食塩水をエミリーに点滴。ただの生理食塩水を入れられただけのエミリーがなんと催眠状態になった。これまでのエミリーの症状はすべてウソだったのでは?ということに確信を持ったジョナサンだったが検察にはダブルジョパティー(同じ罪では2度裁判を受けさせられない)を持ち出され、単独で捜査していくしかなかった。
なるほど、こういう作品だったのですねー。これは面白い。あれだけもろそうに見えたルーニーマーラがどんどん悪女になっていく。まるで妖精のような見かけの彼女に騙される。なんかでも、彼女だけじゃなくて登場人物全員がどこかちょっと悪そうなのがいいね。殺された夫役のチャニングテイタムも優しそうな顔はしているけど、インサイダー取引とかで捕まったズル賢い奴だし、キャサリンゼタジョーンズは美人だからちょっと無表情にするだけで何か企んでいそうに見えるし、ジュードロウもハンサムだけど決して善人顔ではないんだよねー。
サスペンスものなので、楽しめるかどうかは個人差が大きいと思うんですが、ワタクシはかなり楽しめました。この設定のドラマではありがちな展開だとは思うのですが、それでも面白いと感じたのはやはり物語を引っ張るのがジュードロウというニヤけた男前(あ、今回はニヤけシーンは少なかったけど)で、2人の美人を向こうに回して右往左往するからですかね。それがワタクシ好みだったのだと思います。
ラストシーンも既視感はあるけど、やっぱりゾッとする&スッキリするって感じでカタルシスを感じられてワタクシは好きでした。
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サイドエフェクト
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