ケーブルテレビで見ました。まず本当にまったく何の知識もなく見始めて最初のシーンでいきなり兵隊たちが歌い始めたので「あ、これミュージカルか」と少し驚いて見始めました。そう言えば「歌声が響く街」やったなぁと思いつつ。
お話は超単純です。アフガニスタンから復員してきたデイヴィージョージマッケイと親友のアリーケヴィンガスリー。アリーはデイヴィーの妹リズフレイアメイヴァーと付き合っていてこのリズの職場の子でロンドンから来たイヴォンヌアントニアトーマスを紹介されたデイヴィーはすぐに彼女と意気投合。
デイヴィーとリズの両親ロブピーターミュランとジーンジェーンホロックスは結婚25周年を迎える安定した夫婦と思いきや、ロブは過去の浮気で娘がいた。ロブ自身も最近知ったようだが、結婚25周年パーティーの席で娘の母親からの手紙をジーンが見てしまい大変なことに。
アリーはロブたちのパーティーでリズにプロポーズするが、海外で働くという夢があるリズに「ノー」と言われ自暴自棄になり、またアフガニスタンへと向かう。
ジーンの機嫌を取ろうとジーンのために張り切って料理を作ろうとするロブだが、脳梗塞か何かで倒れてしまいジーンはやはりロブがいないと生きていけないと再認識する。
順調そうに思えたデイヴィーとイヴォンヌは些細なことでケンカをしてしまうが、デイヴィーはロンドンに戻ろうとするイヴォンヌを取り戻しに向かう。
だいたいお話はこんな感じで、ところどころに歌が挟まれて登場人物たちがみなその場面その場面に合った歌を歌います。
最後にデイヴィーがイヴォンヌを迎えに行くシーンで「I'm Gonna Be(500 Miles)」という知っている曲が流れて、「ん?これってもしかしてジュークボックスミュージカルだったの???」とやっと気付いた次第。最後の曲まで一曲も知らなかったので分からなかったのですが、後で調べてみると全部The Proclaimers というスコットランドの双子のデュオの曲だった。
この作品ねぇ、もうとにかく全体的になんとなくダサいの。最後のデイヴィーがイヴォンヌを迎えに行って周りの全然知らない人たちも一緒になって「I'm Gonna Be(500 Miles)」でダンスするとこなんて、超ダサくて、その辺のフラッシュモブのほうがずっとずっとカッコいいのがあるよっていうくらいの感じなんだけど、そこがねーもうなんかスコットランドっぽくって好きです。スコットランドの人には超怒られてしまうかもしれませんけど、ワタクシは好きです。
ジュークボックスミュージカルというのは既存の曲を使ったミュージカルでだいたい同じアーティストとか同じ作曲家という縛りがあるものでビートルズの「アクロスザユニバース」とかアバの「マンマミーア!」とかのことを言うんですが、その中でもこの作品はものすごく曲の内容と物語のシーンがシンクロ度が高いように思いました。そのせいもあって曲を知らないとミュージカルのために書き下ろしたのかと思うくらいでした。
スコットランド的ダサさが好きじゃない人にとっては、マジでただのダサいミュージカルかもしれません。。。ネットの評価も低いし。でもワタクシはなぜだか妙に愛しさを感じてしまう作品でした。
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サンシャイン~歌声が響く街
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