ケーブルテレビで見ました。ドリームワークスの作品なのに、ディズニーチャンネルで放映するのは不思議な気がしますが…子供向けの放映なので吹き替えだったのが残念です。本当はアンジェリーナジョリーとジャックブラックの声で見たかった。
平和の谷が極悪人タイラン(ユキヒョウ)中尾彬に狙われ、伝説の「龍の戦士」を選び出すことに。当然、シーフー老師(レッサーパンダ)笹野高史の元で修業に励んでいるマスターファイブ(タイガー木村圭乃、ツル真殿光昭、ヘビMEGUMI、モンキー石丸博也、カマキリ桐本琢也)の中から選ばれるはずだったが、ひょんなことから紛れ込んでいた太っちょパンダのポー山口達也がウーグウェイ導師(カメ)富田耕生によって選ばれてしまう。
ポーは大のカンフーファンで、龍の戦士が選ばれる儀式をひと目見たかっただけだった。まさか自分が選ばれるなんて本人も夢にも思っていなかったし、ポーが選ばれたあとも誰一人としてポーを龍の戦士と認める者はいなかった。しかし、ウーグウェイ導師は物事に偶然などないと運命に選ばれたポーを龍の戦士に育てるようシーフー老師に告げる。
ラーメン屋を営むミスターピン(ガチョウ)龍田直樹に甘やかされて育ったメタボ体型のポーにカンフーなどできるはずもないが、食べ物で釣るというシーフー老師の作戦勝ちでポーは知らないうちに進歩していった。
このポーの修行のシーンが昔のジャッキーチェンの映画を彷彿とさせるような内容で、コミカルでありながら、カンフー独特の流線的な動きをうまくアニメで表現していてとても楽しい。ジャッキーチェンはオリジナルのほうではマスターモンキーの声優として参加していますね。
マスターファイブたちもポーが選ばれて反発は覚えているものの、そこはさすがカンフーのマスターたちで、ポーをいじめたりせず、導師の選んだ道を信じている様子だったのが、なかなか素敵な展開でした。ポーがマスターファイブのファンでそれぞれのフィギュアを宝物にしているところなんかも可愛かった。
マスターファイブの戦いっぷりはみんなそれぞれの動物の特徴を生かしていて、それもとてもうまいなと感じました。特にヘビの滑らかな動きが良かったし、5人プラスポーで協力して戦うところも爽快でした。敵役のタイランもカッコ良かったし。このタイランが実はシーフー老師に育てられた孤児だったというのも興味深い設定でした。
龍の戦士だけが手に出来る奥義が書かれているという巻物には実は何も書かれておらず、自分の姿が映るのみ。ポーのお父さんのおいしいラーメンにも秘密の材料があると思っていたが実は特別な材料なんてなかった。そう。何事も成功するのに、特別な材料なんてない。あるのは自分自身。自分自身を信じるのみってことかな。これは子どもたちには良いメッセージとなるのでしょう。
ディズニーアニメが大好きなワタクシとしては、どうしてもやっぱりディズニーには敵わないなと思ってしまう部分はありましたが、それでもドリームワークスのアニメの中では一番面白かったな。「シュレック」よりもこちらのほうが好きです。