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Channel: シネマ日記
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クリスマスのその夜に

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以前からベントハーメル監督の作品は気にはなっていたんだけど見たことはなかった。今回、時間が合ったので見ることにしました。

小さな劇場ではあったけど、意外に人が来ていてびっくりしました。もっと少人数だろうと思っていたので。女性誌などで取り上げられているのかな?

ノルウェーの町でクリスマスの夜に様々な人に起こる出来事を描いた物語。

妻クリスティーネルイシュレッテバッケンに追い出されたパウルトロンファウサアウルヴォーグは、クリスマスに子供たちに会うためサンタに扮装してプレゼントを渡しに行く。

パウルの友人で医師のクヌートフリチョフソーハイムは、コソボから逃げてきて二度と故郷に戻れないというカップルの出産を手伝ってやり、彼らがスウェーデンにいる姉のところまで行けるように車まで貸してやる。

中学生(くらい?)のトマスモッテンイルセンリースネスは、イスラム教だからクリスマスを祝わないというビントゥサラビントゥサコールと過ごしたくて、自分のうちもそうだと嘘をつき、一緒に星空を見て過ごす。

カリンニーナアンドレセン=ボールドは不倫相手のクリステントマスノールストロムの妻とは別れるという嘘に怒って、クリステンが妻と過ごす教会のミサに乗り込む。

昔有名なサッカー選手だったヨルダンライダルソーレンセンは故郷に帰りたいがお金がなく、途中で偶然会った昔付き合ったことのある女性イングンベアチオイエンにお金を借りて故郷に向かうが…

いくつかのエピソードが交互に語られるのだけど、特に大きな事件らしきものが起こるわけではなく、かなり淡々と語られるので、申し訳ないけど途中で眠くて眠くて仕方なくなってしまった。コソボのカップルに車をあげたり、トマスの恋心が可愛らしかったり、パウルの子どもに会いたいがための努力がいじらしかったり、最初に紹介されたスナイパーの正体が最後に分かったりと多少惹きつけられる部分もあるにはあるんだけど、それもそんなに長い間ではないので見ているのが結構つらかった。

素朴なお話なのに、どうしてレートがR-15なんだろうと思っていたら、カリンとクリステンのベッドシーンがやたらと激しくてちょっと閉口した。激しいベッドシーンとかって別に苦手じゃないけど、なんかこの映画の全体的な雰囲気からすると妙にそこだけが浮いている気がして変に生々しくてイヤだったな。

コソボのカップルに赤ちゃんが誕生して、母親のほうが紛争時代にスナイパーをやっていたけど、子供を殺すことはしなかったということが分かるラストでは少し心が温まりました。


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