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Channel: シネマ日記
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ザ・コール~緊急通報指令室

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911のオペレーターのジョーダンハルベリーは、少女から家の中に侵入者がいるという通報を受け、冷静に部屋に隠れて警官の到着を待つようにと指示を出すが、途中で通話が途切れてしまい思わず電話を掛け返してしまったことで犯人に少女がベッドの下にいることがバレ、その少女は殺されてしまう。自分のミスにより少女が死んでしまった罪悪感からジョーダンは一線を退き、新人オペレーターの教官として働いていたが、講習中にかかってきた電話を取った新人に代わり対応することになってしまう。

それはショッピングモールの駐車場である男に拉致され車のトランクに乗せられている少女ケイシーアビゲイルブレスリンからの通報だった。普通なら携帯電話を探知すれば位置が分かるが彼女が持っていたのはプリペイド方式の携帯で、その種類の場合簡単に逆探知ができないことから、ジョーダンが知恵を絞ってなんとか少女が閉じ込められている車を特定しようとするのだった。

いやードキドキしたよー。オペレーターの人と拉致された少女の電話のやりとりの緊迫感がものすごい。トランクからテールランプを壊して手を振って、とか、トランク内にあるペンキをその穴から流して、とか色々と指示を出してなんとか少女を助けようとするジョーダン。なんとか犯人に見つからないで車を特定できてくれーーーーと見ているほうはハラハラしっぱなし。

実際に自分の経験と知恵で少女を助ける方法をフル回転で考えるジョーダンがすごいんだけど、それだけじゃなくてジョーダンという30代女性がティーンエイジャーのケイシーを励ますときに使う"Honey"とか"Sweet Heart"とか"Good Girl"なんていう言葉がとてもアメリカ的でこちらも勇気づけられるように感じました。ジョーダンの話の持って行き方も、「私たちは2人ともやぎ座ね。やぎ座は戦う星座よ。2人で一緒に戦いましょう」「あなたはとても強くて賢い子よ」「好きな映画は何?この週末、一緒に見ましょう。私たち2人で一緒に見るのよ」とかってこの辺りもすごーくアメリカっぽくてなんかいいなぁと思いました。

土壇場で犯人に通話していることがバレて「いまなら引き返せるわ」と説得を試みるジョーダンに「もう遅いんだよ」と言う犯人の声とセリフが最初にジョーダンがしくじった少女を殺した犯人のものと同じだと気付いたジョーダン。おおおおー、アイツかー。とまったく予想していなかったので驚いてしまったのですが、確かに少女の特徴もよく似ている。。。

犯人は特定できたものの居場所は掴めない警察。ケイシーとの通話を繰り返し聞いてバックグラウンドの音からひらめくジョーダン。っておいー、ここで独りでそこに乗り込んでいくとかアカンからー。ジョーダンが単独行動をし始めたところからちょっと興ざめ。まぁ隠れ家の地下室を見つけたところで一回警察に電話はしようとしていて圏外だったからそこんとこは許すとしても。最初からそんなとこに独りで行ったらアカーン!そして犯人との直接対決。そして!

このラストはねぇ。。。かなり賛否両論あるだろうなぁ。ワタクシは全然現実的ではないけど犯人ざまぁみろと思っちゃうほうなのでまぁいっかなぁ。ラストは書かないでおきますが、このラストで評価が下がったという人もいるみたいです。

ワタクシはラストを受け入れることができたのと、途中のハラハラドキドキがかなり楽しかったので高評価です。


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